診療科案内
治療について
治療について
脊椎・脊髄
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固定術
自家骨移植やスクリューなどの装具を用いて、不安定性のある脊椎を固定し、支持性を獲得します。
【主な術式】
- 環軸椎固定術
- 椎体間固定術
PLIF(腰椎椎間後方固定術)
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脊椎・脊髄疾患の手術療法には除圧術・固定術・椎体に対する手術があり、必要に応じてそれぞれを併用します。
椎体間固定術の一つに腰椎後方椎体間固定術(PLIF)があります。腰椎の後方(背部)から侵入して、変性した椎間板を取り除き、その間にゲージ(患者さま自身の骨や人工骨)を挿入した後、器具(チタン製のスクリューやロッドなど)を用いて椎体間を固定します。主に腰椎変性すべり症・腰椎分離すべり症・腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニアなどの疾患で用いられる術式です。
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除圧術
椎間板ヘルニアや骨棘、骨化した靱帯などによる神経組織に対する圧力を取り除きます。
【主な術式】
- 脊柱管拡大術(椎弓形成術)
- 椎弓切除術
- 前方除圧固定術
- ヘルニア摘除術
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椎体に対する手術
脊椎損傷、椎体圧迫骨折などのある椎体に対して手術を行い、支持性を獲得します。
【主な術式】
- 椎体置換術
- 椎体形成術
関節
人工膝関節単顆置換術(UKA)/人工膝関節全置換術(TKA)
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人工関節置換術は損傷や変形を生じた関節の一部、または全体をチタンやステンレスでできた人工関節に置き換える手術療法です。
人工関節の利点は、疼痛の除去、関節可動の再建、入院期間の短縮などがあげられます。注意点としては、合併症(感染、破損、脱臼など)、耐久性(15~30年程)などがあげられます。
人工膝関節置換術は、膝関節を人工関節に置き換える術式です。疼痛を取り除き、歩行能力の改善が期待できます。人工膝関節置換術には、人工膝関節単顆置換術(UKA)と人工膝関節全置換術(TKA)があります。
人工膝関節単顆置換術(UKA)は、膝関節の変形が内側または外側の一部にとどまり、関節可動域や前十字靱帯に支障がない場合に、関節の一部を人工関節に置き換える手式です。人工膝関節全置換術(TKA)は、膝関節の変形が全体にわたり、関節面を全て人工関節に置き換える手式です。
THA(人工股関節置換術)
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人工関節置換術は損傷や変形を生じた関節の一部、または全体をチタンやステンレスでできた人工関節に置き換える手術療法です。
人工関節の利点は、疼痛の除去、関節可動の再建、入院期間の短縮などがあげられます。注意点としては、合併症(感染、破損、脱臼など)、耐久性(15~30年程)などがあげられます。
人工股関節全置換手術(THA)は、大腿骨頭と寛骨臼を人工関節に置き換える術式です。疼痛を取り除き、歩行能力の改善が期待できます。
ロボティックアーム手術支援システム「Mako(メイコー)」を使用した人工関節置換術
当院では『Mako』を導入しています。 Makoは、日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム(以下、ロボットアーム)手術支援システムで、2019年6月に人工股関節全置換術で、2019年7月に人工膝関節全置換術で保険適用となっています。国外では20万例を超える手術がすでに行われ、国内では当院を含む6施設が先行導入しています(2019年12月時点)。当院では2017年より導入について慎重に検討し、担当の医師や看護師、臨床工学技士などが研修を重ね、2020年1月から臨床使用を開始しております(2020年1月6日には九州・沖縄初のMakoによる人工関節手術を行いました)。
術前のCT検査で患部の状態を詳しく調べ、専用ソフトにより主治医が骨を削る範囲や設置する人工関節のサイズを含めた手術計画を確認・調整します。実際の手術では外科医がロボットアームを操作し骨を削り、人工関節の設置を行います。ロボットアームが自動で手術を行うのではなく、外科医の手術操作を安全に正確に制御するのがMakoの役割です。ロボットアームが手作業特有の微小な動き、計画外の動きを制御するため、血管・神経・靭帯など軟部組織への不意な損傷、骨の削りすぎ、削る角度の誤差を低減します。Makoを用いることによって、人工関節の設置精度の向上1)や疼痛の低減2)、患者満足度の向上2)などのメリットが期待できます。
1) Hampp EL, et al, Robotic-Arm Assisted Total Knee Arthroplasty Demonstrated Greater Accuracy and Precision to Plan Compared with Manual Techniques., The Journal of Knee Surgery. 32(3), 239-250 (2019).
2) Marchand RD, et al. Patient Satisfaction Outcomes after Robotic Arm-Assisted Total Knee Arthroplasty: A Short Term Evaluation. The Journal of Knee Surgery. 30, 849-853 (2017)